蔵元案内

cropped-top_image2.jpg当家に残るお酒の取引の文献によると、当家が創業したのは元禄八年。

西暦に直すと1695年。飛騨の地が幕府直轄地となり、幕府から高山城破却の命令が出された頃でした。
もともと石川県に住していたことから、屋号は「加賀屋」となっており、入り口ののれんにも「加賀屋」の染め抜きがされています。現在当主は十六代目の老舗です。

二木酒造は、古い町並みと呼ばれる上二之町に、酒造り一筋に現在に至り16代目が受け継いでいます。
現在の建物は明治の初めの大火で大部分が消失した物を残っていた江戸時代の図面をもとに再建したものです。太い梁(はり)で組まれた吹き抜けの土間から土蔵造りの酒蔵、構造や間取りなど「飛騨の工匠」の誉れ高い江戸時代の名残が随所にうかがえます。

家の中央にある清冽な井戸水は酒造りの仕込みに使っていたことから「玉の井」の酒名もこれに因んで名付けられました。